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感じるのは、浮遊感。 ふわふわと海の中を漂っているような。 或いは崖から真っ逆さまに落下していくような。 いや、もしかしたらまるで風船のように、ふわりふわりと宙に上がっているのかもしれない。 けれどもそんな事はどうだっていいのだ。座標軸の存在しないようなこのただ白いだけの空間に置いては、落下も浮遊も関係など無い。 ただ感じる浮遊感。それだけが現実。 不意に、頭に鈍い痛みを感じ、ウォルターはその整った綺麗な顔を僅かに顰めながらゆっくりと瞼を開いた。 「ずいぶんと、荒々しい起こし方じゃないか、ギル?」 視点の定まらない目で正面を向いたまま、誰も居ないと解っていても口に出して呟く。そして、そんな自分に僅かに自嘲する。 自分はいつまで此処に囚われているのだろう。 いつになったら、解放されるのだろう。 いつ・・・ 誰も居ない空間に真っ直ぐに何かを掴むように手を伸ばし、ウォルターは嘲った。 泣きそうになるのを必死で耐えているような顔だった。 ―――――――――――――――――――― よく考えたら始めのうちは身内しか来ない事に気づき、 慌てて新作の序章だけ書き上げました。 ほんの少しだけウォルの過去を絡めてみたり。 いつもと雰囲気が違うかも。 2004.08.02 |
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