目が見えなければいいと思った


他人の反応なんて

分かりきっているのだから

見えなければ良かったと

何度もそう思った





* 残像の中に映る君は… 〜  〜 *





紅い、紅い眼
しかしその奥は深い深い闇だった



昔はひとつの光もなかった
何も見たくなくって


自分で眼を傷つけた


その時にボクの視力は
海の底に置いてきてしまったようだ



それは今になっても帰ってはこない



他人が見えなければ楽になるって
そう思っていたのに


片目しか見えないせいで


手を避けるのが


逃げるのが



鈍くなった





あの時の痛みは何だったのか





でも、今でも見えていてよかった。





END





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