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キミがこの部屋を出て行く前に キミの全てが欲しいと思った * 舞い散る花のように 〜 渇望 〜 * 朝の淡い光の中で、ボクは徐々に覚醒していった 仰向けに寝たベッドの上で 頭上に広がった見慣れない天井に眼をやった 以前とは違う決していいとはいえないこの部屋で 肌を滑り落ちたシーツの冷たさが 眠っていた神経を呼び覚ます バスルームから聴こえるシャワーの音が ボクにキミの存在を実感させてくれる ――あぁ キミはまだ此処に居る 『おはよう』 そう告げられた言葉は、いつも通りに甘くて 未だ眼を開けられないでいるボクの耳に 優しく、愛しく降ってきた 思わず緩みそうになる口元を ぐっと堪えてやり過ごす ボクの鼻先をそっと掠めるだけの 優しい、優しいキスを残して キミはキッチンへと踵を返した いつもの甘い香りだけを そっと残して 眠ったフリをしていても きっとキミは気付いているんだろうね それでも、ずっと気付かないフリをしているのは どうしてなのかな? 言葉を口にしなくても キミは全てを感じ取る だから 行かないで 此処に居て 舞い散る花のように キミの心をずっと捉えられる術を ボクは知らないから だから ずっと、ずっと 此処に居て END |
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